捕獲 · 05 節 / 全 15 ページ
強制捕獲と連続捕獲:取り方の読み方
このゲームの勝敗は、取れる手を見落とすかどうかで決まります。
取れるなら取る
自分の駒が相手の駒を飛び越えられる位置にあるなら、その手を選ばなければなりません。別の駒を動かして相手の攻めをかわす、という選択肢は存在しません。
この規則のため、相手に「取らせる」ことで形を崩す戦い方が成立します。わざと取らせて、取り返す。ロシア式の駒組みは、この取り合いを前提に組まれます。
取れる手が複数あるときは、どれを選んでも構いません。ただし、どれを選ぶかでその後の形が変わるので、取る前に取ったあとの盤を一度想像してください。
| 盤の状態 | 判定 | 根拠 |
|---|---|---|
| 斜め前に相手の駒、その先が空 | 取れる | 基本の捕獲 |
| 斜め後ろに相手の駒、その先が空 | 取れる(歩でも) | ロシア式は歩も後ろに取る |
| 取った駒がまだ盤に残っている | 障害物。跳び越せない | トルコ打ち |
| 同じ相手の駒をもう一度跳ぶ | できない | 1 手の間に同じ駒は 1 回だけ |
| 取れる手が別にもある | どちらでもよい | 最多取りの義務はない |
| 取れるのに取らない手を指す | できない | 捕獲は強制 |
連続捕獲の読み方
取ったあとにさらに取れるなら、取れなくなるまで続けます。1 手で 3 枚、4 枚と取れることがあります。この連鎖を読むときは、取った駒が盤に残っていることを前提にしてください。
読み方の手順は 3 つです。まず取れる駒を全部拾う。次に、取ったあとの着地マスから次の取れる駒を探す。最後に、すでに取った駒が邪魔をしないか確認する。この 3 つを毎回同じ順番でやると、見落としが減ります。
連続捕獲の途中で同じ空マスを 2 回通ることは許されます。ただし、同じ相手の駒を 2 回跳ぶことはできません。この違いは、長い連鎖を読むときに効いてきます。
トルコ打ち
取った駒は手が終わるまで盤に残ります。そのため、すでに取ったはずの駒が、続けて取ろうとする駒の進路をふさぐことがあります。これがトルコ打ちです。
たとえば、王が斜線を進んで 1 枚取ったあと、その先にまだ取っていない駒があるとします。取った駒が盤に残っているので、王はその駒を飛び越えられず、連続捕獲が途切れます。取った駒が消えていれば取れていた、という場面です。
英語の解説では Turkish strike と呼ばれます。ロシア式とブラジル式の両方に存在し、国際式(10×10)にはありません。この違いが、同じ「飛び王」でも取れる枚数を変えます。
王の着地は選べる
王が取るとき、着地するマスは取った駒の先にある空マスならどこでも選べます。1 マス先に固定されません。
この自由は、次の取り先を変えるだけでなく、相手の取り返しを消すのにも使えます。着地先を相手の駒の効きから外せば、取った直後に取り返されません。
連続で取れるときは、着地のたびに選択があります。1 手の中で着地点を 3 回選ぶこともあるので、取る前にある程度の順番を決めてから指すことになります。
最多取りの義務はない
複数の取り方があるとき、最も多く取れるルートを選ぶ義務はありません。1 枚だけ取って終わる手を選んでも合法です。
これはブラジル式との明確な違いです。ブラジル式では最多取りが義務づけられています。ロシア式の画面には「多く取れ」という指示は出ないので、自分で選ぶ必要があります。
枚数が少ない方を選ぶ場面は、実際にあります。多く取ると王に成られて負ける、という局面では、あえて 1 枚だけ取って王を作らせない方が良いことがあります。