コツ · 07 節 / 全 15 ページ
勝率が変わる 7 つのコツ
ルールを知ったあとに残るのは、どこで手を止めるかという判断だけです。
中央の 4 マスを先に取る
中央の d4・e4・d5・e5 は、斜線が最も多く通る場所です。ここに駒を置くと、前後どちらにも効きが出ます。ロシア式は歩が後ろに取れるので、中央の駒は「前に出たが後ろが弱い」という弱点を持ちません。
序盤の 10 手は、中央に駒を集めることに使います。a 筋や h 筋から出る手は、端の守りを空けるので後回しで構いません。
英式の感覚だと「前に出るほど取られやすい」と考えますが、ロシア式は後ろ取りがあるぶん、前に出た駒の価値が上がります。この一点だけでも、序盤の指し方が変わります。
相手の王を端に作らせない
相手の歩が 7 段目に来たら、次の手で王になります。成り先は 8 段目の深色 4 マスだけなので、そこをふさぐか、歩を取るかの二択になります。
端にできた王は、中央の王より弱いです。a 筋や h 筋の王は動ける方向が半分になり、追い込まれやすくなります。相手の王が端にいるなら、無理に取らずに歩で挟む方が安全なことがあります。
逆に、自分の王は端に置かないこと。端の王は相手の歩に狙われ続けます。
取る前に取り返しを数える
取れる手が見えたら、取ったあとに相手のどの駒から効いてくるかを数えます。ロシア式は強制捕獲なので、取らない選択はできません。数えられるのは「取ったあとの形」だけです。
数え方は 3 段階です。取った駒の位置、自分の着地マス、そのマスに効く相手の駒。この 3 つを確認してからクリックします。
連続捕獲の途中でも同じです。1 枚取ったあと、着地先が相手の王の斜線に入っていないかを見ます。王は遠くから効くので、見落とすと 1 手で 2 枚失います。
トルコ打ちを狙う
取った駒が盤に残ることを利用すると、相手の連続捕獲を途中で止められます。相手の王が長い斜線を取ろうとしているとき、その進路に「すでに取られた駒」が残る形を作れれば、王は止まります。
狙い方は、相手に取らせる順番を誘導することです。自分の駒を 2 枚並べて、1 枚目を取らせたあと、2 枚目が壁になる位置に置きます。
これは上級者向けの狙いですが、知っておくと相手の長い連続捕獲を見たときに「なぜ途中で止まったか」が分かります。
多く取らない方が良い場面
ロシア式は最多取りの義務がありません。複数の取り方があるとき、枚数が少ない方を選べます。
多く取ると相手の歩が成って王になる、という局面では、あえて 1 枚だけ取ります。取らなかった駒は盤に残りますが、王を作られるよりは損が小さいです。
ただし、取れる手を取らない選択はできません。あくまで「取り方の選択」の中で枚数を調整します。
時間制限ありで練習する
時間制限なしで指すと、1 手に何分でも使えます。慣れるまではそれで構いませんが、判断の速度は上がりません。
友達との対戦では時間制限ありを選べます。1 手ごとに秒数を意識すると、取れる手を拾う速度が上がります。大会の区分ではラピッドが 10〜30 分、ブリッツが 3〜5 分です。
練習としては、時間制限ありで 5 局指す方が、なしで 2 局指すより身につきます。
負けた局は 2 か所だけ見る
負けた局を全部並べ直すと時間がかかります。見るのは 2 か所だけ。どこで駒を損したか、どこで成られたか。この 2 つをメモすれば、次の局で同じ負け方を避けられます。
待ったがあるので、その 2 か所まで戻して別の手を試せます。試した結果、同じように負けるなら、その手は原因ではありません。
5 局続けると、同じパターンが 2 回以上出てきます。それが自分の癖です。
| 盤の状態 | 判定 | 根拠 |
|---|---|---|
| 斜め前に相手の駒、その先が空 | 取れる | 基本の捕獲 |
| 斜め後ろに相手の駒、その先が空 | 取れる(歩でも) | ロシア式は歩も後ろに取る |
| 取った駒がまだ盤に残っている | 障害物。跳び越せない | トルコ打ち |
| 同じ相手の駒をもう一度跳ぶ | できない | 1 手の間に同じ駒は 1 回だけ |
| 取れる手が別にもある | どちらでもよい | 最多取りの義務はない |
| 取れるのに取らない手を指す | できない | 捕獲は強制 |