RCロシアンチェッカー 日本語ガイド

ルール · 05 節 / 全 15 ページ

ロシア式チェッカーのルール:英式との違い 7 点

同じ「チェッカー」でも、英式・国際式・ロシア式で答えが変わる場面があります。このページはロシア式の答えだけを並べます。

英式とロシア式の違い

英式チェッカー(English draughts)は 8×8 で 12 枚ずつという点は同じですが、歩は前にしか取れず、王も 1 マスずつしか動けません。ロシア式はこの 2 点が違います。歩は後ろにも取れ、王は斜線を飛び越えるように動きます。

この違いは、序盤の駒組みに直接影響します。英式の感覚で「前に出した駒の後ろは安全」と考えると、ロシア式ではその駒が後ろから取られます。逆に、相手の歩の後ろに回り込む手が、このゲームでは攻撃になります。

もう 1 つの大きな違いが、複数の取り方があるときの選び方です。ロシア式は枚数も駒の質も問わず自由に選べます。国際式やブラジル式のように「最も多く取れるルートを選ぶ」義務はありません。

歩の捕獲方向
前・後ろの両方(英式は前のみ)
王の移動
空いた斜線を何マスでも(英式は 1 マス)
最多取りの義務
なし。自由に選べる(ブラジル式はあり)
取った駒の扱い
手が終わるまで盤に残る(トルコ打ちが起きる)

歩の動きと成り

歩は斜め前の 1 マスへ移動します。相手の駒を取るときだけ、斜め後ろにも跳べます。取ったあとに連続で取れるなら、取れなくなるまで続けます。

最終段(白なら 8 段目)に到達すると王になります。成れるマスは 8 段目の深色 4 マス、b8・d8・f8・h8 だけです。a8 や e8 は浅色なので、そもそも駒が乗りません。

取っている途中で最終段に届いた場合は、その場で王になり、王のルールで取り続けます。一方、取らずに最終段へ着いた歩は王になりますが、その手ではもう取れません。同じ「成り」でも、取りの最中かどうかで扱いが変わります。

王の動きと捕獲

王は斜線上を、空いている限り何マスでも動けます。前後どちらでも構いません。ただし自分の駒を飛び越えることはできません。

王が取るときは、斜線上にいる相手の駒を飛び越え、その先の空マスまで進みます。着地するマスは、取った駒の先にある空マスならどこでも選べます。1 マス先に固定されないので、着地位置によって次の取り先が変わります。

この着地の自由さが、終盤の王 3 対 1 のような局面で効いてきます。相手の王を端に追い込むときは、着地マスを選んで逃げ道を減らします。

捕獲の順番と取り除くタイミング

取れる手があるなら、必ず取ります。取れるのに別の手を指すことはできません。複数の取り方があるときは、どれを選んでも構いません。

取った駒は、その手が終わるまで盤に残ります。取った駒を飛び越えたあと、続けて別の駒を取るとき、さっき取った駒が障害物になることがあります。これがトルコ打ちと呼ばれる現象です。

同じ相手の駒を 1 手の間に 2 回跳ぶことはできません。一方、同じ空マスを 2 回以上通ることは許されます。この 2 つは混同しやすいので、連続捕獲の練習をするときは分けて覚えてください。

記譜法(棋譜の書き方)

マスは列を a〜h、段を 1〜8 で表します。白から見て左下が a1、右上が h8 です。移動は「e3-d4」、捕獲は「c5:e3:g5」のように、移動にハイフン、捕獲にコロンを使います。

公式規則の例では「1. e3-d4 d6-c5 2. g3-f4?? c5:e3:g5」のように書かれます。これは白の 2 手目 g3-f4 が悪手(??)で、黒に 2 枚取りを許した、という意味です。記譜が読めると、公開されている棋譜から自分の指し方を照合できます。

このサイトの表記も同じ規則に合わせています。ページ内で「c3-d4」と書いてあったら、c3 の駒を d4 へ動かす手のことです。