終盤 · 04 節 / 全 15 ページ
終盤と引き分け:王 3 対 1 をどう決めるか
終盤は「取れるか」より「決め切れるか」が問題になります。決め切れないと引き分けになります。
王の価値と端の弱さ
王は斜線を何マスでも動けるので、盤の中央では非常に強いです。ただし端の筋に入ると、動ける方向が半分になります。a 筋や h 筋の王は、中央の王より明らかに弱いです。
相手の王を端に追うときは、自分の王で斜線をふさぎ、逃げ道を減らします。王 1 枚では追い切れないことが多く、2 枚以上あるときに端へ追う形が作れます。
歩が残っている終盤では、王を作らせないことが優先になります。相手の歩が 7 段目にいるなら、次の手で成られます。取れるなら取る、取れないなら成り先をふさぐ、のどちらかしかありません。
引き分けになる条件
ロシア式の引き分けは、枚数と手数で細かく決まっています。同じ局面が 3 回くり返されたら引き分け。王だけを 15 手動かして進展がなければ引き分けです。
残り枚数でも条件が変わります。4〜5 枚なら 30 手、6〜7 枚なら 60 手、取る手も王を作る手も出なければ引き分けです。王 3 対 1 は 15 手で決着しなければ引き分けになります。
これらは「決め切れなかった側が損をする」仕組みです。勝ち筋があるのに手数を消費すると、引き分けに逃げられます。逆に、負けそうな側は手数を稼ぐことで引き分けを狙えます。
| 条件 | 結果 | 数え方 |
|---|---|---|
| 相手の駒を全部取る | 勝ち | — |
| 相手に動かせる手がなくなる | 勝ち(相手の負け) | ステイルメイトも負け |
| 同じ局面が 3 回 | 引き分け | 局面のくり返し |
| 王だけを 15 手 | 引き分け | 双方が王のみ |
| 王 3 対 王 1 で 15 手 | 引き分け | 決着がつかない場合 |
| 残り 4〜5 枚で 30 手、6〜7 枚で 60 手 | 引き分け | 取る手・成る手が出ない場合 |
王 3 対 1 の決め方
王 3 枚対 1 枚は、理論上は勝ちですが、15 手以内に決める必要があります。中央にいる相手の王を、端へ追い込む手順が必要です。
基本は、1 枚で相手の王の逃げ道をふさぎ、残り 2 枚で挟む形です。相手の王が端に近いほど短い手数で決まります。中央にいるうちに追い始めると、15 手では足りません。
この形は実戦で頻出します。CPU の上位段階は、この 15 手を正しく数えて引き分けに持ち込んでくることがあります。
動けないら負け
相手の駒を全部取る以外に、勝ち方があります。相手が動かせる駒を 1 枚も持たなくなったら、その側の負けです。
チェスでは動けない状態が引き分けになりますが、チェッカーでは負けです。駒が残っていても、全部ふさがれていれば負けになります。
終盤で相手の駒を減らしすぎると、この負け方を狙いにくくなることがあります。相手に動ける駒を残しておいて、取れる駒を減らしていく方が確実な場合もあります。