練習 · 04 節 / 全 15 ページ
5 分でできる練習メニュー
覚えることは 3 つだけです。取れる手を全部拾う、取ったあとの盤を想像する、王の位置を意識する。
初手 7 通りを言えるようにする
初期配置から白が選べる手は 7 通りです。a3-b4、c3-b4、c3-d4、e3-d4、e3-f4、g3-f4、g3-h4。これを盤を見ずに言えるようにすると、序盤で迷わなくなります。
このうち中央に触れるのは c3-d4、e3-d4、e3-f4 の 3 つです。中央を取る形から入ると、相手の歩を後ろから取る形を作りやすくなります。
練習としては、毎回違う初手を選んで 5 手まで進め、その形をメモします。同じ初手ばかりだと、同じ負け方をくり返します。
- a3-b4 / c3-b4 / c3-d4 / e3-d4 / e3-f4 / g3-f4 / g3-h4 の 7 つ。
- 中央に触れるのは c3-d4、e3-d4、e3-f4。
- 端から出る手(a3-b4、g3-h4)は、端の駒を動かすので守りが薄くなる。
成りまでの手数を数える
白の歩が成るまでの最小手数は「8 − 今の段」です。3 段目なら 5 手、5 段目なら 3 手、7 段目なら 1 手。この数字を体に入れておくと、終盤で「あと何手で成られるか」を瞬時に判断できます。
成れるマスは 8 段目の深色 4 マス、b8・d8・f8・h8 だけです。a8 や e8 には成れません。相手の歩が 7 段目にいるなら、この 4 マスをふさぐか、取るかしかありません。
練習としては、盤上に歩を 1 枚だけ置いて、成るまでの経路を声に出して言います。経路は 1 通りではありませんが、最短手数は必ず「8 − 段」です。
取れる手を全部拾う
自分の手番になったら、まず全駒について「取れるか」を確認します。1 枚見つけたら、その駒で取り切ったあとの盤を想像し、そこでまた取れるかを確認します。
この確認を 30 秒やるだけで、取り漏らしが減ります。ロシア式は捕獲が強制なので、取れる手を見落とすと、その手を指せなくなります(別の取り方を選ぶことはできますが、取らない選択はできません)。
練習では、わざと 1 手戻して別の取り方を試します。待ったがあるので、同じ局面から複数の取り方を比べられます。
待ったで振り返る
待った(UNDO)は、単に戻すためではなく、分岐を比べるために使えます。負けた局面で 1 手戻し、別の手を指して、同じだけ進めてみます。
比べるべきは「取った枚数」ではなく「その後の自分の駒の配置」です。取っても王を作られて負けるなら、取らない方が良いことがあります。ただしロシア式では取れる手を飛ばせないので、実際に選べるのは取り方の違いだけです。
5 分でできる振り返りは、1 局につき 2 か所だけ。どこで駒を損したか、どこで成られたか。この 2 つをメモすると、次の局で同じ負け方を避けられます。